配合について

辛さが決め手のやげん堀の七味唐辛子

選ばれている理由は、「香り」と「辛さ」。
やげん堀は辛い物好きな江戸っ子のために、生の唐辛子と焼き唐辛子(焼粉:やきこ)の2種類の唐辛子を使っています。
これが、辛さの決め手です。

辛さと香りの相乗効果


八代目店主 中島徳太郎より

『七味唐辛子』というくらいなので七種類入っていますが、すべて漢方薬です。
配合は昔も今も変わっておりません。唐辛子のことを昔は南蛮と言っており、漢方では蕃椒と言い、七つともそれぞれ薬種効果があります。

まず、生唐辛子粉、これは食欲増進、胃の動きを良くします。
焼唐辛子粉は同じ唐辛子ですが、匂いが良い。

けしの実、麻の実は精神安定剤、と同時に丸くて口の中でパチーンと割れて、何とも云えない香ばしい香り。
粉山椒は胃の薬、それに、虫を殺したり防いだり。
胡麻は脂肪、上質のリノール酸を含んでいて香りが良い。
陳皮というのはミカンの皮で、これも香りとビタミンCで風邪に効きます。

香りを特に損なわないのは、ミカンの皮と山椒。目を閉じるとより感じられるでしょう。

やげん堀の七味唐辛子は何が一番大事、という事ではなく、7つの相乗効果が味わいの秘訣です。